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食品の栄養素の基本:タンパク質・脂質・炭水化物・ナトリウム

食品の栄養素の基本:炭水化物・タンパク質・脂質・ナトリウム

加工食品がどんな栄養素から成り立っているかを消費者に知らせるために利用されるのが「栄養成分表示」です。
栄養成分表示
(引用:東京都福祉保健局
表示項目の基本は、「エネルギー・タンパク質・脂質・炭水化物・ナトリウム」となっています。
この5つは、栄養成分表示を行う場合は必須の項目であり、食品を構成する主成分といえるでしょう。
それぞれ、1つずつの特徴を見ていきましょう。

エネルギー

エネルギーの算出方法は、たんぱく質を4kcal/g、脂質9kcal/g、炭水化物4kcal/gとして算出されます。
しかし、これらの数値は体内代謝や消化吸収率の平均値を考慮したものであり,食品によって微妙に異なるのが現実です。
具体的には、炭水化物である寒天は0kcaLであったり、糖アルコールのマルチトールは2kcaLであったりします。

健康食品は、ダイエット目的で利用する人も多く少しでも低いほうが望ましいことが多いです。
そのため、各原料の消化率を考慮した商品設計が健康食品では求められます。
個別の係数については、日本食品分析センターの資料がわかりやすくお勧めできます→ 食品成分のエネルギー換算係数
0kcaL扱い出来る、エリスリトール・ポリデキストロース・サイリウム種皮などは様々な健康食品に利用されますね。

タンパク質

たんぱく質は、20 種類のアミノ酸がペプチド結合してできた化合物と定義されています。
私たちの肌・筋肉を作る物質であることから、健康食品と相性の良い栄養素です。
特に、プロテインサプリメントはタンパク質やアミノ酸の含有率が非常に高い製品です。
最近は、ホエイプロテイン(乳由来のタンパク質)が主流になっており 水への溶解性もよく 風味が良いのが特徴です。

アミノ酸には体内で合成できず 食事から摂取する必要のあるアミノ酸を、必須アミノ酸とよびます。
必須アミノ酸は、トリプトファン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、スレオニンの8種
これらをバランスよく配合したサプリメントも非常に人気があります。

脂質

脂質は1gあたり9kcalと栄養素の中で最もカロリーが高いので、嫌われる傾向があります。
体内での役割は、体内ホルモンの元になったり、脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・Kなど)を身体中に運ぶ役割があります。

体内で他の脂肪酸から合成できないために摂取する必要がある必須脂肪酸は健康食品にも利用されています。
代表的な必須脂肪酸は、ω-6脂肪酸(リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸)・ω-3脂肪酸(α-リノレン酸・EPA・DHA)です。
これらを配合したサプリメントは非常に多く、不足しがちな栄養素を補う 余分な脂質を取らずに摂取できるのは非常に良いことだとおもいます。

炭水化物

炭水化物は、食物繊維と糖質を合計したものです。
炭水化物には、砂糖などの糖類が含まれることから 健康食品では比較的嫌われる栄養素です。
体内での役割は、すぐに使用できるエネルギー源として重宝されます。
そのため、レッドブルなどのエナジードリンクには沢山の糖質(ブドウ糖・果糖など)が配合されています。
エナジードリンクでスッキリするのは「カフェイン」と思われがちですが、実際は「糖質」です。

口に入れても甘くない糖質以外の炭水化物も嫌われがちです。
最近流行りの「糖質制限ダイエットでは人は脂肪ではなく糖質で太る」という考えもあって、デンプンやデキストリンを配合しているのも嫌う消費者もいます。
一方で、難消化性デキストリンなどは「脂肪の吸収を穏やかにする効果」が認められており、トクホ・機能性食品として利用されています

ナトリウム

食塩の過剰摂取は、高血圧を引き起こすので健康食品ではナトリウムの配合量は多い食品は皆無と言えます。
食品表示基準が新しくなり、Naではなく食塩相当量で記載するようになりました。
体内での役割は、体液の調整に役立っています。

健康食品では、夏場の脱水症状を防ぐためにNaを一定量配合した「経口補水液」が定番になっています。

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